池間島ハーリー2026年VOL1

【船溜り対抗レース】2026年池間島ハーリーの始まり-池間島海神祭
ウガンバーリー、船溜まり対抗、池間小中学校対抗、女性分団対抗ハーリー

旧暦5月4日(ユッカヌヒー)に宮古島の各地で開催される海神祭。
前日までの荒れた天気が嘘のように青空が広がった2026年6月18日、池間島では第131回池間ヒャーリクツ(海神祭) が開催されました。

会場となった池間公民館前のミジュンマヒダには池間漁港から岬を回って3隻のサバニがボートに引かれて到着。開会式前に行われたウガン(御願)バーリーでは沖に向かったサバニが御神酒を捧げて大漁と航海安全を祈願しました。

広場での開会式に続き、いよいよくり船競争の始まり。
最初のレースは船溜り、船揚げ場別。青、白、黄、3隻のサバニが声援を受けながら勢いよく浜を出て行きます。沖にあるそれぞれの旗を回ってくるのですが、東寄りの風が強く吹いていて沖合はかなり波が高い様子。と、いきなり白のサバニが転覆!
しょっぱなからのハプニングにみんなが固唾をのんで見守ります。すると、波に揉まれながらみんなで裏返ったサバニを起こすとバケツで海水をかき出しながら漕ぎ手がサバニに乗り込み、再びゴールに向かって漕ぎ出しました。折しもBGMで「帰ってこいよ」が流れる中、最後まで力を振り絞ってゴールしたメンバーには大きな歓声と拍手が送られました。

プログラムの締めくくりに、海人の腕の見せどころとしてわざと途中でサバニを転覆させてゴールを競う「くり船転覆競争」が行われる事になっていたのですが、最初のレースで実践される事になってしまいました。

続いて行われた池間小中学校児童と先生による競争では手作りした大漁旗が飾られたサバニを子供達が懸命に漕ぎ進めます。

宮古島では他に見られない女性のみの2チームが競う女性分団対抗も女性たちが力強い漕ぎっぷりを見せてくれました。
【ムトゥ対抗第2レース】リードを広げる前里ムトゥチーム-池間島海神祭
ムトゥ対抗ハーリー、池間小中学校生徒のサバニ綱引き、餌まき

くり船競争第4弾のムトゥ対抗レースではムトゥと呼ばれる池間島の島民が属する4つの伝統的な男系氏族集団が2チームずつ対戦。波が高い中、防波堤に近くて波の影響を受けにくい黄色のサバニが一番有利となるため、サバニ選びのじゃんけんにも熱が入ります。じゃんけんの結果、第一レースは真謝ムトゥ(黄)Xアギマスムトゥ(白)、第二レースはマイヌヤームトゥ(黄)X前里ムトゥ(白)の対戦となりました。

ムトゥ対抗レースはどちらのレースもゴール前の接戦になり、会場を盛り上げます。結果、両レースとも不利なはずの白のサバニを操ったアギマスムトゥと前里ムトゥが勝利し、勝利の舞(?)で締めくくりました。

白熱のレースの後は池間小・ 中学校生徒2チームによるサバニの綱引き。年少の小さな子供も混っての微笑ましい戦いです。

続いて子供達のお楽しみ、ボートの上から果物やお菓子がばら撒かれる「餌まき」と「宝探し」が行われました。
【職域対抗第1レース】スタートダッシュ-池間島海神祭
職域対抗ハーリー 第1、第2、第3レース

職域対抗ハーリーでは27チームがタイムレースで速さを競います。青、白、黄3隻のサバニがフル回転で計9レースが行われました。

しょっぱなの船溜まり対抗ハーリーでの転覆以降は順調に進んでいたレースですが、職域対抗ハーリーは一転、波乱の展開に、、、

まず第2レースでスタート直後に真ん中の白のサバニが青のサバニに向かって突進。危うく衝突は免れたもののそのまま転覆。難を逃れた青のサバニも旗を回るあたりでこれまた転覆。

続く第3レースでは波を受けながらも果敢にリードを保っていた青のサバニが沖合で転覆。よく見るとサバニにたまる海水を掻き出すバケツが流されていました。

いずれも監視船がすぐに救助に駆けつけ、浮かんでいる漕ぎ手を回収、サバニを浜まで曳航してレースは進んでいきました。