トックリキワタの大木-旧水道庁舎

10月頃から宮古島の各地で花を咲かせていたトックリキワタ（徳利木綿）。
市の中心部にも見事な先っぷりを見せてくれる大木が数本あります。

そのうちの一つ、旧水道庁舎跡地の大木も11月下旬に満開となりました。

以前は建物の陰に隠れて裏道からしか見ることができなかったのですが、2024年2月に建物が解体されたため、昨年からは県道78号線や道路をはさんだ図書館からもその姿が一望できるようになっています。

徳利のような形の幹から青空に向かって大きく広げた枝一面に咲き乱れるピンクの花。
遠目に見ると満開の桜を彷彿とさせる佇まいです。

近くで見ると一つ一つの花は大きく、桜というよりは蘭のような南国風の華やかさがあります。
外側は鮮やかなピンク、中心部分は黄色か白の2色使いになっていて、この2種類の花が入り混じって咲くのでより華やかな印象を与えてくれます。

通りがかった近所の人に「きれいですねー」と声をかけると「宮古島の桜だよ。花が散った後にはほわほわの綿みたいなのができるよ」と教えてくれました。

旧水道庁舎跡地はトックリキワタの木のそばにある旧議会棟を残して更地になっています。
以前は満開の花の下、お昼時には建物の脇でお弁当を食べたり休憩したりする職員の姿がありました。
今はひっそりと静まり返った空き地にポツンと咲くトックリキワタの大木。

この跡地が今後どうなるのかはわかっていません。
一番恐れているのは、残った建物を取り壊したり新しい建物が建つ時にこの大木が失われてしまうこと、、、、、

この大木はなんとか残して欲しいと願っています。