海を見晴らす展望台-狩俣の展望台

螺旋階段と青い海-狩俣の展望台(※現在は撤去されてありません)
螺旋階段が特徴的な絶景展望台

狩俣の海中公園から八光湾をはさんだ向かい側、岬の先端の高台にあるこの展望台。
名前も定かではなく、たまに釣り人が日陰で休憩しているくらいで人も滅多に来ない穴場の展望台です。

てっぺんからは青のグラデーションが美しい海を一望でき、まったりと夕陽を眺めるのにも最適。
個人的にはそのまま海へ続くような螺旋階段からの景色がお気に入りです。

先日久々に行ってみたら、展望台へ続く遊歩道を歩きながら感じた違和感、、、
いつもは高台に見え隠れしていた展望台が見えない、、、
下まで行って確信に。
展望台は、なんと、、、撤去されていました。

海のそばで潮風の影響もあり、維持管理が大変なのは理解していますが、それにしても悲しい。

遊歩道の階段を登ると、展望台のあった場所にはコンクリートの土台だけが残っていました。
釣り人の姿もなくひとけのない崖の上にはテンノウメ(天の梅)が咲き乱れていました。
階段の先に広がる八光湾の青い海
遊歩道から見る八光湾の青い海

展望台は撤去されてしまいましたが、遊歩道はそのまま残っています。
八光湾の北側に沿うように先端の崖の上まで続いていて、途中で枝分かれしてビーチの方へ行くこともできます。
八光湾の青い海を眺めながら遊歩道を散策するのも楽しみの一つ。

海中公園の近くには、「ヌーザランミ特攻艇秘匿壕」という戦争遺跡があります。
戦時中、壕の内部には攻撃用の特攻艇が格納され、海へ出るためのレールが八光湾まで敷かれていました。
宮古島には米軍の上陸がなかったため、結局出撃することはなかったということですが、この美しい湾にそういう過去があるのは意外な一面です。