フナクスビーチとサンゴ礁の青い海
小道の先に広がるサンゴ礁の海
池間島の北東、海に突き出た琉球石灰岩にはさまれた防波堤の下にある小さなビーチ「フナクス」。
宮古島に移住してきた頃、地元の人に教えてもらってよくシュノーケリングに行ったビーチです。
昔は道路脇にある踏み台がわりのブロックがビーチに入る目印になっていて、近くにあるロープをつたってビーチに降りるカギンミとともに「ブロック」、「ロープ」というみるからにそのままの呼び名で呼ばれていました。
ブロックをあがると、モンパとアダンの茂る小道の先に見える真っ青な海。
ビーチの上にあるモンパの木がいい感じの木陰を作っていて、張り出した枝はちょっとした荷物かけに使わせてもらいます。
ビーチの両側に張り出した岩の上から見るサンゴ礁の海は青く澄んでいて、みんな楽しそうにシュノーケリングを楽しんでいました。
フナクスの水中風景
昔シュノーケリングに通っていた頃は、波打ち際からほんの少し入るだけで大きなエダサンゴの根があり、色とりどりのサンゴや熱帯魚を見ることができる夢のような場所・まさにパラダイスでした。
やがてビーチの横に駐車場やトイレなどが整備され、観光客の増加とともに次第に足が遠のいてしまいました。
ビーチ正面の大きなエダサンゴの根も残念ながら、温暖化の影響による白化とフィンなどで踏まれたりする物理的な損傷もあって見る影もない状態です。
それでも海に入れば相変わらずソラスズメダイを筆頭にオヤビッチャやルリスズメダイなどたくさんのスズメダイが出迎えてくれるし、少し足をのばせばまだまだ元気なサンゴにも出会えます。
何よりビーチの先に広がる青い海と豊かな緑の植物、自然がつくりだした造形美の美しさが心を癒してくれる場所です。