松の木展望台とパチャの石段

来間島の松の木展望台

来間島の松の木展望台

来間漁港の後ろにそびえる崖の中腹にある「松の木展望台」。

「どうぞ座ってゆっくりしていってください」といわんばかりのこじんまりとした可愛い形状の展望台です。

今はgoogle mapにも名前が載っていますが、昔、最初に見つけた頃は調べても名前がわからず絡み合う幹や枝の雰囲気から勝手に「ガジュマルの展望台」と呼んでいました。

先日SNSにその名前で投稿したら、詳しい方からレクチャーをいただきました。
いわく、「枝を支える添え木(柱の部分)がついているので明らかに松の木」だそうです。
円形に広がった枝を支える柱の部分は地面にのびたガジュマルの気根だと思っていたのですが…

松の木展望台からの絶景
松の木展望台からの絶景

いつ行っても貸切状態のマイナーな展望台で、吹き抜ける気持ちいい風を感じながらまったりと過ごすのに最適。
居心地のいいお気に入りの場所です。
(今は訪れる人が増えて、昔のようにはのんびりできないのがちょっと残念ですが。)

この展望台からは、すぐ下にある来間漁港やパチャビーチ、海を渡る来間大橋、対岸の前浜ビーチを見渡すことができます。

季節や時間によって様々な表情を見せてくれる空や海、漁港やビーチで遊ぶ人達を眺めながらゆんたくをしたり、お茶を飲んだり…

パチャの石段から見る海

パチャの石段

松の木展望台のすぐ脇には「パチャ(端)の石段」があります。

脇にある看板によると、来間島に港や車道が整備されるまで生活物資や人の交流もすべて石段近くの浜に小舟で乗り着け、集落の東端にあるこの石段を使って集落へ行き来していたそうです。
以前は崩れそうな急な石段を恐る恐る注意しながら降りていましたが、2016年に復元工事が行われて手すりなども整備されました。

この石段の途中から見る海の景色は横に迫る絶壁の崖と相まって、独特の魅力があります。

崖沿いの石段を中腹あたりまで降りるとV字型にカーブしてパチャビーチの方へ降りることができます。
距離はさほどでもないですが、上り下りは結構きつくていい運動になります。