宮古島に架かる3つの橋-伊良部大橋・池間大橋・来間大橋

伊良部大橋-宮古島と伊良部島を結ぶ海の橋
伊良部大橋宮古島と伊良部島を結ぶ海の橋

2006年の着工から約9年の歳月をかけて2015年1月31日に開通。
宮古島から渡れる3つの橋の中では最も新しく、最も長い橋です。
全長は3,540mあり、青い空、四方に広がる青い海、潮風を感じながらの海上ドライブが最高に楽しい橋としても有名です。
開通当初には島の人々も押し寄せて宮古島では普通見られないような大渋滞がおこるほどでした。

他の2つの橋には船が通る航路をまたぐアーチがひとつだけですが、伊良部大橋には大小3つのアーチがあり、大きくカーブを描きながら海を渡る形など造形的に見ても美しい橋です。
一番高い長山水路上はクリアランス(最高潮位から桁下までの高さ)が27mあり、多良間行きのフェリーが下を通る姿はなかなかの見ものです。

橋のたもと、宮古島側と伊良部島側にちょっとした展望用のスペースがあり、橋の頂上付近にも短時間なら停車できるスペースがあります。
伊良部島南岸の高台からも美しいカーブを描きながら青い海を渡る伊良部大橋の絶景を見ることができます。

池間大橋-池間島と宮古島を結ぶ海の橋
池間大橋-宮古島と池間島を結ぶ海の橋

宮古島から渡れる3つの橋の中では最も古く、1992年2月に開通しました。
全長は1,425mでクリアランス(最高潮位から桁下までの高さ)は12.8m。

この橋の上から見る池間ブルーの海の色は格別です。
透明感のある鮮やかな明るいブルーの海の中には一直線にのびる航路があり、ここをダイビングボートや漁船が疾走する光景は大のお気に入りです。
大潮の干潮時には宮古島側の橋のたもとに美しい砂州も現れます。

宮古島側の橋のたもとや池間島側にある橋詰め広場から池間大橋を一望でき、季節や時間、潮の満ち引きによっても様々な表情をみることができます。

来間大橋-宮古島と来間島を結ぶ海の橋
来間大橋-宮古島と来間島を結ぶ海の橋

池間大橋開通の3年後、1995年3月に開通しました。
全長は1,690mでクリアランス(最高潮位から桁下までの高さ)は13.5m。

この橋の上からは真っ白な砂浜で有名な美しい前浜ビーチを一望できます。
来間島側には橋を渡り終わって急な坂道を登り切ったところに展望所があり、ここからは手前の緑をアクセントに海を横切る来間大橋と外洋の深い青からサンゴ礁の海へと移り変わる素晴らしい青のグラデーションを堪能できます。

来間島から宮古島に渡る時、急な坂道を下ったあとに左にカーブするとパッと視界が開けて橋へと続く瞬間は、他の橋にはないドラマチックな(?)光景です。

来間大橋を渡っている時、何度か宮古島側の浅瀬でたまたまひょっこりと顔を出したウミガメを見つけたことがあります。最近はご無沙汰していますが、橋を渡るときにはついつい目を凝らして探してしまいます。

橋が開通することで3つの島の人々にとっては医療を含めた生活環境の改善や農産物の安定した集出荷なども叶えられました。

一方で観光地として開発が進み、激変しつつある島もあります。
橋が開通する前の静かで素朴な風景を懐かしむ声もありますが、何より島の人々の生活を考えて変化を受け入れ、見守るしかないのかなと思っています。