大神島Vol2-ビーチと奇岩が並ぶ海の風景

パマサス-大神島のビーチ

パマサス-半円形の砂州が美しいビーチ

大神漁港から西廻りに進むと防波堤のすぐ横に「タカマ」と呼ばれる小さなビーチ、さらに北へ少し歩いたところに「パマサス」があります。

左右からの潮の流れがぶつかることで半円形の砂州になっていて、先端の方ではぶつかり合う波が複雑で美しい波紋を見せてくれます。

昔、大神島に初めて来た時、この砂州の先端に白い着物をまとったおばぁが座り、海に向かって祈りを捧げていました。
その小さな後ろ姿はなんだか神々しくて、その光景は今でも目に焼き付いています。
そんな場所なので、気軽に立ち入っていいのかよくわからないのですが、海の神様に感謝しながら美しいビーチを堪能させてもらっています。

奇岩が並ぶ珊瑚礁の海-大神島

奇岩(ノッチ)が並ぶ海-北西側の海

パマサスからさらに北へ歩いて行くと「ノッチ」と呼ばれる奇岩が点在する一画に出ます。

琉球石灰岩の岩の根元が波によって侵食された、きのこのような岩がいくつも並んでいます。
岩の上には植物が張り付いていて、まるで緑の帽子をかぶった人のように見える岩も。
根元がかなり削られて今にも折れてしまいそう。

ひとつひとつの形もさることながら、島の横に並ぶ奇岩の列は大神島の特徴的な景観です。

さらに進むと島の北端に船着場のようなスロープがあり、道はここでぷっつりと終わります。
本来は大神島を一周する道路になるはずだったのですが、北東部分・島の周囲の4分の1は道がありません。
その先に神聖な場所があったのと工事中に様々な事が起きたため、ここで中断されたのだと聞いた事があります。

円になって並ぶ奇岩-大神島

奇岩(ノッチ)が並ぶ海-南東側のカミカキス他

大神漁港から東へ歩くと防波堤のすぐ脇には奇岩が小さな円を描くように並んでいます。
その姿はまるで大小の岩たちが円になって話でもしているよう。さらにその先には人工的に並べたのかと思うほどきれいな半円形のサークル状に並んだ「カミカキス」と呼ばれる奇岩の列。奇岩の上にはやはり植物がしがみつくように生えていて、ソテツも花を咲かせていました。
奇岩のサークルの内側はタイドプールのようになっていて、透き通った海中には鮮やかなブルーのルリスズメダイも見えます。

西側と同様にこちらの道も途中でぷつりと途絶えています。
道の先は階段になっていてその先は「ンナパズ」と呼ばれるエリア。
カミカキスのあたりより若干波を感じますが、やはり底が透けて見えるほど海は透き通っています。