ヤギのいる風景
ヤギ牧場のヤギたち
宮古島や周辺の離島でよく見かけるヤギ。沖縄本島では「ヒージャー」と言いますが宮古島の方言では「ピンザ」と言います。
内地で育った私にとっては、ヤギがすぐ身近に見られることが珍しくてよく写真を撮っていたのですが、地元の人たちから見ると???という感じだったみたいです。
というのも島人にとってヤギは…食用…
沖縄には昔からヤギを食べる文化があります。島という閉ざされた環境の中、食料の安定確保と貴重なタンパク源として自家用にヤギを飼育していたそうです。
郊外の集落に行くと、民家の母屋の隣には必ずと言っていいほど家畜小屋として使っていた小屋があります。
食料事情が変わった現在ではほとんどが物置として使われていて、昔ほど身近な存在ではなくなってきていますが、私が宮古島に移り住んだ頃にはまだあちこちの小屋にヤギの姿を見ることができ、近くの空き地や畑でも放牧されているヤギを見ることができました。
郊外の集落や農道を通っていてばったり放浪(?)ヤギに出くわすことも。
塀の上に並んだ子ヤギたち
伊良部島の集落で、民家の塀の上にずらっと並んだ子ヤギたちに遭遇!
塀の上からみんなで物珍しそうにこちらを見つめています。
結構高さがあるのですが、一匹がぴょんと飛び降りると次々に飛び降りて隣にある畑に全速力で走っていきました。
あらら…と思いながら畑の方に行って見るとみんな自由気ままにお食事したり追いかけっこをしたり。
そのうち、また一斉に塀の方に走っていったかと思うとあっというまに高い塀の上に飛び移って中に消えてしまいました。
道路を歩くヤギのファミリー
郊外の道路脇でお食事中のヤギファミリーに遭遇!
車を止めて見ていたら、道路を自由に横断しながらあちこちで草を食べながら移動しています。
近くに行ってもまったくおかまいなし。ムツウサの茂みに顔を突っ込むので、あちこちに黒いトゲがくっつきまくっています。
そのうち、ヤギ小屋らしい建物がある空き地に勝手に戻って行きました。
首輪をしているのでどこかで飼われているヤギだと思うのですが、ヤギまかせの自由放牧といったところでしょうか。
観光客の増加でレンタカーが増えた最近では、昔と違ってヤギたちもロープで繋がれたり空き地に囲いが作られたりして自由に外には出られなくなっています。