季節の移り変わりを告げる雲

大迫力のダイナミックなひつじ雲
空を覆う美しい雲のヴェール

夏から冬に向かう時期、宮古島の空を覆い尽くすように現れる特徴的な雲。
空一面に広がっていた一枚の布にひび割れができ、そのひび割れが次第に大きくなって分裂し広がっていくような感じです。

まるでレースで編んだように空に広がる美しいヴェール。
まぶしい太陽を優しく包み込み、柔らかな光を投げかけます。
青空に広がりながら、壮大なスケールで圧倒的な迫力を感じさせてくれることも。

広大な空をキャンバスに自然が描き出す圧巻の作品。

宮古島では山など遮るものもなく、その全貌をくまなく見ることができます。
ヴェールのような美しいひつじ雲
空を彩る美しいひつじ雲

この雲、ひとくくりに「うろこ雲」だと思っていたのですが、調べてみると「ひつじ雲」と呼ばれる雲のようです。

うろこ雲は上空の高いところに発生し雲の塊が小指に隠れるほどの大きさ、ひつじ雲は発生する場所が低くて大きさもうろこ雲より大きく、雲が厚いため底に陰があるそうです。低気圧や秋雨前線が近づいているときに現れる傾向があり、天気が悪くなる前兆と言われているそうです。

11月になってもまだ半袖でも過ごせる宮古島ですが、入道雲が消えてこの雲が見られるようになると、季節が着実に冬へと向かっているのを感じます。