狩俣海神祭Vol1-迫力満点のハーリー競争

迫力満点の接戦-狩俣海神祭
白熱する接戦

旧暦の5月4日(ユッカヌヒー)に宮古島の各漁港で開催された海神祭。
1年間の航海安全と豊漁を祈願する伝統行事でサバニと呼ばれる沖縄の伝統的なくり舟で競争する「ハーリー」が行われます。

今年は狩俣漁港の横にある西の浜で開催された狩俣ハーリーを見に行ってきました。

朝から結構な雨が降っていて心配したのですが、会場に着くとすでにたくさんの人が集まっていました。
開始時間が予定より遅れたものの雨も上がっていよいよハーリーの始まり。

まず最初に安全祈願の「御願(うがん)バーリー」が行われます。
通常の浜から沖へのコースではなく漁港の防波堤から浜と平行に競争するので、優劣が一目瞭然で熱戦を堪能できました。

その後は3隻のサバニによるレースがフル回転で進行していきます。
浜からスタートして沖合に設けられた旗を回って戻ってくるのですが、中には間違えて初級者用の手前の旗を回ってしまいUターンして戻ったり、自分の回る旗と違う旗を回って迷走したりする場面もあり、観客の笑いを誘っていました。

最終レースの前には「転覆ハーリー」も行われました。
レースの途中でわざとサバニを転覆させ、全員が海に飛び込んだ後、泳ぎながらサバニを元通りに起こして再び乗り込みレースを続けるという高難度のレース。
まさにウミンチュの技の見せ所です。
迫力満点の漕ぎっぷり-狩俣海神祭
力強い櫂さばき

老人会、47年生、少年野球チーム、成宏自動車、SUPチーム、雪塩チーム、くになか食堂、狩俣中学校などなど,,,,
参加チームは職場や学生時代の仲間など様々です。

1レースは奥の旗を回る上級者コースでだいたい5〜6分、手前の旗だと3〜4分ほど。

肉眼では米粒くらいにしか見えない折り返し地点の沖合でも熾烈な戦いが繰り広げられています。

櫂を大きく振りかぶって海面に突き刺すように入れ、櫂を握る手が海中に潜るくらい深く強く漕ぐ、、、
波飛沫を浴びながら全力でサバニを操る姿は迫力満点です。
息のあった櫂さばきは見ていてほれぼれするくらいきれいで、滑るように海面を走り、スピードも格段に違います。

熱のこもったレースが次々と繰り広げられました。