カエンカズラ(火炎蔓)の花

花のカーテン-カエンカズラ

火炎の花のカーテン

宮古島では1月から2月にかけて咲くカエンカズラの花。
鮮やかなオレンジ色の花が炎のように見えることから「火炎葛(カエンカズラ)」と名付けられています。
宮古島で冬に咲くのは徳利木綿(トックリキワタ)や緋寒桜(ヒカンザクラ)など優しい印象のピンク色が多いのですが、オレンジ色で咲き方が派手なこの花はこの時期にしては(?)かなり自己主張が強いイメージです。

ひとつひとつの花は小さな筒状で先が4つに分かれています。この小さな花が集まってひとつの塊になり、こうしたオレンジ色の塊が蔓性の緑の葉をバックに無数に咲き乱れます。
咲き終えた花は下に垂れ下がるので、まるで炎のかんざしのよう。
民家のベランダやブロック塀に這わせていることが多く、満開の時期には華やかな花のカーテンのようで見応えがあります。

下崎の集落近くに毎年咲くのを楽しみにして見に行っていた民家のカエンカズラがあります。
物置小屋の屋根一面を覆い尽くして咲き乱れるカエンカズラ。

残念なことに数年前にすっかり切り取られてしまって、今ではもう見ることのできない光景です。