火焔木(カエンボク)-宮古島の春に咲くゴージャスな花

青空に向けて枝を伸ばす花-火焔木(カエンボク)
青空に向かって伸びる炎のような花

宮古島の春、3月から5月にかけては一年のうちでも最も様々な花が咲き始める時期です。
デイゴや月桃、テッポウユリ、イッペー、、、
中にはあまり見かけない珍しい花も咲いています。

南国風味たっぷりの大ぶりでゴージャスな花「火焔木(カエンボク)」。

大きなものは30m近くにもなる高木で、豊かに茂る緑の葉の間からさらに空へ向かって枝を伸ばして咲く大輪の色鮮やかな花です。
その姿は名前の通り、まるで燃え盛る炎のよう。
アフリカ原産で、ジャカランダ、ホウオウボクとあわせ世界3大花木のひとつに挙げられています。
青空に映える豪華な花-火焔木(カエンボク)
色鮮やかな大輪の花-別名アフリカンチューリップ

火焔木(カエンボク)の花は中央に円心状にびっしりと並んだ大人の指ほどの大きさのつぼみがあり、これが外側から開花していきます。
ひとつひとつの花はチューリップのような形をしていて、アフリカンチューリップとも呼ばれています。

実際のチューリップと同じような大きさの花がさらにいくつも並んでひとつの大きな花になっているので、ひときわ豪華な印象を感じさせます。

南国らしい自己主張の強い花で、散る時もそのままの形で「ボトッ」と音を立てて落ちてきます。
松明のように灯る炎の花-火焔木(カエンボク)
大木に咲き乱れる花

火焔木は市街地の民家の庭で小ぶりの木を見かける事もあるのですが、郊外の畑の一画などに大きく育った大木がいくつかあります。(中には惜しくも切り倒されてしまった木もありますが、)
時期になると見上げるような大木にたくさんの華麗な花を咲かせています。

デイゴと火焔木の大木が競い合うように花を咲かせていた時もあって、感動的な光景でした。

花はひとつずつ上に伸ばした枝の先に空を向いて咲くので、大木だと下から見上げるような形になり、なかなか全貌を拝むことができないのですが、それでも十分見応えがあります。
満開の時には緑の葉の中から伸びた松明に炎が灯っているようにも見えます。