サトウキビの収穫
サトウキビの収穫で活躍するハーベスタ
年末から3月にかけて宮古島ではサトウキビの収穫が行われます。
以前は手刈りが当たり前だったのですが、圃場整備が進み機械での収穫が容易になったり、生産者の高齢化などでハーベスタと呼ばれるキビ刈り用の機械で収穫することが多くなりました。
ハーベスター収穫の割合はここ10年ほどで約3倍になり、昨年は全体の93%になるまで急増しているそうです。
いつもは静かなサトウキビ畑も、この時期になるとハーベスタが稼動する賑やかな音があちこちで響き渡ります。
背の高いサトウキビの中にガシガシと入っていってバリバリと刈り取っていく様はなかなか頼もしい感じです。
ただ、葉っぱの細かい塵を撒き散らすので、すぐ近くを通るときは気をつけないと目や鼻をやられます。
今年は年明けから例年にないほど雨の日が多く、地面がぬかるんでハーベスタが入れず、収穫がストップすることもあったようです。
手刈りのキビ刈り
今でも小規模な畑では相変わらず手刈りで収穫をしているところもあります。
一昔前はこの時期になると農道にずらっと車が並んで家族・親戚総出で賑やかにキビ刈をやっている風景が見られました。
サトウキビ畑の中にはカラフルなビーチパラソルが並んで、昼食や3時のおやつ時間にはみんなで休憩する姿も。
毎年キビ刈りに動員されていた同僚の話では、過酷な重労働らしく太陽の陽射しがきつい晴れの日は最悪だと言っていました。
機械で作業が楽になって喜ばしい反面、以前の一家総出のほのぼのとした風景(あくまで作業していない傍見の印象ですが)が懐かしい感じもします。
キビを満載して走るトラック
宮古島に2つ、伊良部島に1つ製糖工場があり、各地で収穫されたサトウキビが運ばれていきます。
この時期に道路を車で走っていると、サトウキビをこぼれんばかりに満載したダンプカーをよく目にします。
私の場合は農道を通ることが多いので、狭い道で出くわすとなかなかの迫力です。
道路にはあちこちにこぼれ落ちたキビが転がっていて、この時期ならではの風物詩(?)です。